Nike+ iPod nanoの先月の記録。
Nike+Jun 2011

11ワークアウト 6:24:13 走行距離61.12 km 平均ペース5'52"/km 消費カロリー4866 Cal

今日は京都にある財団法人高雄病院 NPO法人糖質制限食ネット・リボーン 理事長 江部康二先生に永井クリニックで『糖質制限食 基礎と臨床』と題したご講演を賜った。
江部康二先生糖質制限食 基礎と臨床

前付けは、こうだ

人類史は400万年。その中で399万年のあいだ、人類にとって糖質が主食だったことはなかった。この間の生業は、狩猟と採集。木の実・ナッツ・魚貝類・果物・野草・小動物・動物の肉・内臓・骨髄・昆虫が日常的な食料だった。

従って399万年間、人類の行動・生理・代謝の遺伝子セットは、狩猟と採集に適応するように進化したと考えられる。

一方、農耕が開始され、穀物摂取が始まったのは約1万年前。人類の穀食が定着し主食となったのは4,000年前から。日本では弥生時代以後、約2,000~3,000年前からと考えられる。

これは人類の歴史の中でたった1/1,000の期間でしかない。ということは、いくら現代人が進化しているとしても遺伝的に糖質摂取向きに進化・成熟しているとは考えられない。実際、人は血糖を作り出すシステムとして
・グルカゴン
・エピネフリン
・副腎皮質ステロイドホルモン
・アミノ酸からの糖新生
・中性脂肪の分解物グリセロールからの糖新生
・乳酸からの糖新生
と幾つものシステムを持っているのに血糖を下げるシステムは唯一インスリンのみしか持っていない。

これは言い換えれば、今までの人類にとって高血糖になることなど、ほとんど想定されていなかったということだ。

人間の体はもともと飢餓の状態に強くできている。

確かに穀物(≒糖質)は我々人類を飢餓から救い、今や69億人もの人々がこの地球に暮らしている。

わずか百数十年前まで日本でも、食糧難のために自分の子供を売らなければならない、間引かなければならない、そんな悲しい時代があった。

今や日本人の平均寿命は、男性79.59年、女性86.44年(平成21年厚生労働省調べ)と過去最高を記録している。

そんな糖質(米・小麦・砂糖類・果物などの炭水化物)が現代人にとって過剰摂取の状態にあるという。

穀物精製技術の開発
18世紀にフランスで穀物精製技術が開発された。米国で精製機械を大量生産し、19世紀に世界中に流布するようになる。現代人は白いパン、精製穀物や加工品を日常的に摂取するようになった。精製された炭水化物は特に血糖値を上昇させやすく、人類がかつて経験したことがないくらい、すい臓に負担がかかっている。

血糖を上昇させるのは基本的に糖質のみである。糖質は摂取後、数分から2時間で100%血糖に変わる。たんぱく質、脂肪は血糖値を上昇させない。《これは新常識》(米国糖尿病協会の報告では1997年版まではたんぱく質の50%、脂質の10%が血糖に変わるとされていたが2004年版で削除された)

血糖が上昇しても筋肉を鍛えている人や生活強度の高い人は筋肉で利用されて高血糖状態が続くことはない。それ以外の場合はインスリンの追加分泌を招く。血糖値が日常的に急峻に上昇しインスリンを大量に追加分泌することは人体にとって非常事態が続いているという状態。このことを認識する必要がある。

この非常事態が繰り返されていると知らず知らずのうちにインスリンに対する抵抗性が増して高血糖が続く(糖毒)。

日本国内の糖尿病患者数は、この40年間で約3万人から700万人程度にまで膨れ上がってきており、境界型糖尿病(糖尿病予備軍)を含めると2000万人に及ぶとも言われる。福島の放射能汚染を案ずるくらい糖質の過剰摂取にも関心を持つべきではないか。

この危険な精製糖質を主食から外そう!というのが糖質制限食なのだ。
通常の糖尿病食と糖質制限食



腹いっぱい食べて楽々痩せる「満腹ダイエット」  肉を食べても酒を飲んでも運動しなくても確実に痩せる! (ソフトバンク新書)
腹いっぱい食べて楽々痩せる「満腹ダイエット」  肉を食べても酒を飲んでも運動しなくても確実に痩せる! (ソフトバンク新書)


糖尿病でなくても実践しようと思った糖質制限食。

江部康二先生 永井クリニックでの講演


江部先生ありがとうございました。


ジョギングのモチベーション維持にはこれ!
アップル Nike + iPod Sport kit MA365J/E
アップル Nike + iPod Sport kit MA365J/E