ドイツのフラウンホーファー研究所のチームが、3Dプリントおよび多光子重合と呼ばれる技術を使用して人工血管を作製した。
BBC News - Artificial blood vessels created on a 3D printer
3Dプリンターで作製した人工血管

Gunter Tovar博士は10月にドイツで開催されるBIOTECHNICA 2011でこの結果について報告する予定だという。
 
ドイツ国内で臓器移植を必要としている患者数リストは2011年だけでも11,000人以上に及ぶ。より多くの患者が臓器移植術を確実に受けられるように世界中の組織工学の研究者たちが人工臓器さらには人工組織の開発を行っている。
耳介軟骨の作製
耳介軟骨の作製

人工臓器が機能するためには血管、特に毛細血管の開発は必然である。さまざまな試みがなされてきたが現時点ではドイツのこの研究チームのものが有望視されている。

 Gunter Tovar

「個々の技術はすでに機能しています。そして、それらは現在試験段階にあります。複合組織のためのプロトタイプは今まさに作っているところです。」とプロジェクトリーダーのGunter Tovar博士は言う。

弾力性のある生体適合材料
細くて複雑な血管をプリントするために研究チームは3Dプリンターに非常に小さな焦点を持つ高輝度レーザー光線を印刷分子に当てることで2光子重合結合させる技術を組み合わせた。これにより人体に適合できる高精度で弾性構造を持つ生体材料を作ることができた。そして合成血管が生体に拒絶されないように血管壁は生体分子でコーティングしてある。

3Dプリントおよび多光子重合による人工血管

「我々は、迅速なプロトタイピングを弾力性のある生体適合材料に適用するための基礎を確立しています。」「脈管系はこの技術が今後どんな機会を提供しなければならないかを、非常に劇的に示しています。けれども、それは断じて考えられる唯一のものではありません。」と博士は言う。



ローランドディージー 3次元プロッタ MDX-15
ローランドディージー 3次元プロッタ MDX-15