米国のベンチャー企業 Lytro社ピンボケでも、とりあえずとっておけば、後でピントを合わせられる夢のようなデジカメ ライトフィールドカメラ Lytro camera がついに製品化された。2012年早々に発売されるという。

Lytro camera

撮影した画像は Light Field picture ファイル (.lfp) というファイルネームで保存され、本体でプレビューできるほか、Macに取り込み、専用アプリで扱うことができる。さらにLytro.comで提供されるクラウドストレージに保存すれば共有した画像はPCやスマートフォン、タブレットなどのウェブブラウザで、インタラクティブに観ることができる。
撮影原理

撮影原理は、主レンズとセンサーのあいだに多数のミニレンズ (Plenoptic Lens) を挟むことでレンズに入るすべての光線の方向を記録し、後処理で特定の場所にフォーカスをあわせた写真を取り出す仕組み。

Lytro cameraの撮影原理

オートフォーカスを待つ必要がないため撮影が速いこと、また多くの方向からの光を捕らえるため暗所撮影に強いこと、複数視点分を後から取り出せ3D写真も同時に撮影できるといった利点がある。

Lifestyle_RedHot_SoloWomaninPink

仕様は8倍光学ズーム、f/2 レンズ、8GBまたは16GBの内蔵ストレージ。解像度はピクセルではなく光線の " rays "を単位として「11メガレイ」。8GBで350枚、16GBで750枚の Light Field 写真を保存できる。本体は4×4×11cmの角柱型。レンズの反対側に1.46インチのガラスタッチスクリーンモニタを備える。重さは214g。撮影モードのダイヤルや設定ボタンの類はなく、ボタンは電源とシャッターのみ。



8Gバイトモデルは399ドル、16Gバイトモデルは499ドル。

楽天で『Lytroカメラ』を探す