手にすり込む消毒用アルコールジェル『手ピカジェル』の持ち運べる使い切りタイプの『手ピカジェル プチ』が便利!

手ピカジェル プチ 1.2mL×20包 【HTRC3】
手ピカジェル プチ 1.2mL×20包

従来の『手ピカジェル』は60mLと300mLのボトルサイズで販売されている。『手ピカジェル プチ』は片手で折り曲げて簡単に開封できるスナップパックを採用。1包1.2mLの使いきりタイプ。
第10回 かぜ・インフルエンザの予防には手洗いが一番
 暑くて長い夏が終わってほっとしたのもつかの間,もう風邪やインフルエンザを心配しなければならない季節になりました。そろそろ会社の医務室やホームドクターからインフルエンザワクチン接種の薦めがあったかもしれません。

ワクチンだけでは安心とはいえない
 2005-2006季に流行が予測されるインフルエンザは既にWHOと国立感染症研究所から発表され,ワクチンメーカーはフル稼働で製造に取り掛かっています。予想されているのは,A型はA/ニューカレドニア/20/99(H1N1)様ウイルスとA/カリフォルニア/7/2004(H3N2)様ウイルス,B型はB/上海/361/2002様ウイルスとなっています。

 ワクチンをしておけば,たとえインフルエンザに罹っても症状を軽く済ますことができますし,更にできるだけたくさんの人に接種しておけば流行を抑え込むことが可能です。ただ,もし流行型の予想が当たらなかったり,ウイルスが突然変異してワクチンの効果がないことになると,大流行となってしまうかもしれません。

 またワクチンはインフルエンザにしか効きませんので,症状が似ていても一般のかぜには効果はありません。よってワクチンをしたからといって今シーズンはかぜもインフルエンザも全く安心だとはいえないのです。

電車のつり革や手すりからも感染するから手洗いが大切
 かぜやインフルエンザに限らずウイルスは自力のみでは増殖できず,必ず他の生物の細胞に侵入してそこで生存し増殖します。ウイルスには種類によって好みの細胞が異なり,インフルエンザウイルスは気道系を好みます。

 インフルエンザ患者の咳や痰の飛沫に便乗したウイルスは,空中遊泳後直接または間接に別の人の気道粘膜に侵入します。この間接経路に「手」が重要な役割を演じます。インフルエンザ患者は咳をする時,手で口をおさえますが,その手で電車のつり革や手すりをはじめいろいろのものに触れます。そこを別の人が触れ,その手で鼻や口のまわりを無意識に触れることで感染が成立するのです。

 病人を離れたインフルエンザウイルスは最短20分,条件が良ければ何時間もヒトの粘膜から離れていても生存しています。そして運良く(?)誰かののどの粘膜にたどり着けたウイルスは即刻粘膜細胞内に侵入しますので,外出帰宅後にうがいをしてもほとんど効果はありません。うがいより手洗いを勧めたいのはこんな理由によるのです。

 こういうわけで正しい手の洗い方を習熟するとインフルエンザばかりでなくかぜのウイルスにも効果があります。以下に示す手の洗い方はアメリカ疾病対策センターが推奨している方法で,これを導入した静岡県のある病院では,それまで病棟からどうしてもなくならなかったMRSAという,抗生物質も効かない恐ろしい細菌が検出されなくなったということです。比較的簡単で幼稚園児でも単身赴任のお父さんでも憶えられますので練習してみて下さい。

正しい手洗いの仕方を覚えよう
まず,適量のせっけん(消毒タイプで液体のものが最適)を手にとります。
(1)手のひらと手のひらをこする
(2)手のひらを反対側の手の甲におき,指を組み合わせてこする
(3)両手の手のひらを合わせて指を組み合わせて手のひらをこする
(4)指を軽く曲げて反対側の手のひらで爪をこする
(5)人差し指と親指の間を反対側の手のひらで包むようにしてこする
(6)手のひらで反対側の指先を包むようにしてこする

 以上を両手について10~15秒で洗います。順番は特に指定はありませんが,あまり丁寧に洗ったり,硬いブラシ使ったりすると,皮膚が荒れて細かい傷がつき,そこにブドウ球菌などがついてしまうので逆効果です。

 手に残った水分は素早く拭き取ります。使い捨てのペーパータオルが衛生的で最適です。洗面台の横に手拭き用の布タオルをぶら下げておき大勢の人が共用することは望ましくありません。濡れた布タオルはすぐ細菌が付着しますので,せっかく洗った手をまた汚すことになります。温風乾燥器は音がうるさく時間もかかるのでまだ利用価値は低いと思われます。

 水分除去後は70%のアルコール液を少量手全体につけておくと完璧です。このアルコール液はボトル入りが市販されていて,ボトルの頭を押すと1回分が霧状に出るようになっています。アルコール液はせっけんより手を荒らしません。

 以上の手洗い方法はインフルエンザ予防に限ったものではありません。食中毒など消化器系の細菌感染の防止にももちろん有効ですから,食品を扱う職業の人にもマスターしてほしいと思います。

(鷲崎 誠=東京地下鉄株式会社保健医療センター所長)


使い切りタイプの消毒用アルコールジェル

保湿成分のヒアルロン酸Na配合で手荒れが少ないのが良い。



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