宇宙に関しては最新の観測結果をもとに膜宇宙論や暗黒物質の存在など新たな知見が次々に出てくる。

八戸沖海底下古細菌アーキア

しかし、自分たちの住む地球のこととなると地面の下には地殻とその下にマントルがあることぐらいしか知らない。じつはよく分かっていない地下。ごく最近の研究で海洋底の地下に膨大な量の微生物が存在していることが分かってきた。


2006年に行われた地球深部探査船「ちきゅう」の訓練航海。このとき八戸沖の海底下365メートルのコア(柱状の地質試料)の中に通常の海底下の微生物の平均と比べ100倍から1,000倍も多い微生物が発見された。

八戸沖から採取されたメタン菌

この海底下の微生物こそが、古細菌=アーキア(archaea)と呼ばれるものだ。一般にはメタン菌・高度好塩菌・好熱好酸菌・超好熱菌など、極限環境に生息する生物として知られている。火星にいるかも知れないと考えられている生物もこの古細菌。

八戸沖から採取されたメタン菌は、CO2と水素(H2)からCH4を生成している。これは、地球の炭素循環に重要な役割をしているのではないだろうか。

持続型炭素循環システム工学

東京大学大学院でも現在、この古細菌を使った持続型炭素循環システムを研究している。

まだよく分かっていない古細菌と地球内炭素循環の関係。未だに原油が枯渇しないのは彼らのおかげなのかも?


Exploring Lab. 1/700 地球深部探査船 「ちきゅう」
Exploring Lab. 1/700 地球深部探査船 「ちきゅう」