オーリッドから2月8日に発売される "KYBER SmartMarker"は先にナカバヤシが発表したペンで囲んだ範囲をデータ化する『スマレコペン』と同じコンセプトの専用マーカー。データ化はiPhoneやスマートフォンなどの端末で行われると思いきやそうではない。

KYBER SmartMarker

サーバーに画像をアップロードさせ、クラウド保存した画像データをOCR処理しテキストデータを端末に送り返す仕組みなのだという。そして驚くべきことにこの工程が全自動ではなくデジタル変換の最終確認を人間が行うというのだ。夜の夜中はいったいどうなるのだろう。
オーリッドによればアップロードした画像データは数文字程度の細かいブロックに分けられ、目視確認をする多数のスタッフの端末にばらばらに送られるという。このため文章の内容が漏えいしにくい。また、人がチェックする際にはダブルチェックを行い、複数の作業者が一致してOKを出すまで端末に戻さない。これで精度の高いデータ化が可能になったという。この確認作業はオーリッドの本社のある大分と中国の拠点で行われている。

ちなみに専用マーカーにはぺんてる株式会社の『Handy-LineS(ハンディラインエス)』が採用されている。このマーカーを『Handy-LineS(ハンディラインエス)』で代用するのではダメなのだろうかと考えてしまうが、無料アプリ(KYBER - O-RID Co., Ltd.)を使用するには、専用マーカーに付属のQRコードでアクティベーション処理を行わなければならない。

KYBERのアクティベーションの手順

つまり、専用マーカーにアプリ使用料が盛り込まれているのだ。
ぺんてる ノック式蛍光ペン ハンディラインSオレンジ10本
ぺんてる ノック式蛍光ペン ハンディラインSオレンジ10本

そしてデジタル化できる文字数には5,000文字の制限があり、それ以上は別途使用権の購入が必要としている。なかなかうまい商売だ。

それにしてもデジタル化の精度を上げるのに人の手を使うとは、アナログ的で面白い。

発売は2月8日で、発売当初は記念価格980円で販売される(通常価格は税込1,980円)。
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