3月8日から始まったiOS5.1へのアップデート。iPhone 4Sを持っている人なら、このアップデートで音声アシスタント『Siri日本語版』が使えるようになる。

1へのアップデート

Siriの音声認識はクラウド経由。音声波形データをクラウドに送信、解析の結果、文字ベースに変換されたデータをもとに、システムやアプリに対し命令を伝える。クラウド上に貯えられている膨大な音声パターンのマッチングで認識を行うので、ぼそぼそと話しかけても(人がわかる程度なら)認識される。
なので、一所懸命、分かり易く語りかける必要がない。いつもと同じ自然な話し方でSiriに話しかけて、したいことを伝えればよい。

しかも、Siriは言葉の認識だけでなく意味を理解するので、こちらのいろいろな言い回しにも対応し返事もする。

具体的にどんな風に使うのか?
IPhoneで出来ることは大抵使える。

対応アプリキーワード
連絡先~さんの住所(誕生日/電話番号)は?、~さんを表示
電話~さんに電話、(電話番号)に電話、~さんとFaceTime
ミュージック再生、~をかけて、停止、シャッフル、スキップ
メッセージ~と伝えて、~にメッセージを送る(送信)
カレンダー○時に~を設定(開催)、○時に~と待ち合わせ(会う)
リマインダー~をリマインド、~を思い出させて
メール~についてメール、メールをチェック、~と返信
天気~の天気(予報)は?、最高気温、日の出
株価~の株価は?、日経平均、TOPIX、ダウ平均
時計/アラーム/タイマー~時に起こして、~時にアラームをセット
メモ~とメモ、~に関するメモを検索、~というメモに追加
Web検索~を調べて(調べる)、~を探して(探す)

ただし、Siriはあくまでもアシスト、音声だけで完結するわけではない。タッチ操作は必要となる。ただ、文字入力の手間は省ける。

Siriによる文章入力

『メモ』や『メール』など文章入力が必要なアプリでは、日本語ソフトウェアキーボードのスペースキー左横にあるマイクボタンをタップして話しかければよい。そして「完了」ボタンをタップすれば、音声認識の結果がカーソル位置に挿入される、という流れだ。かなりの精度で処理されていることを実感できる。



機能・性能面では申し分ないレベルのSiri、問題は人前でこれを使いこなせるかどうかだ。